理系学部を中退して大手前大学通信教育課程に入学、無事卒業しました

この記事では、理工学部の物理学科を中退し、通信制の大学に4年次編入し1年で卒業した概観を書いていきます。 留年、中退/編入、入学の詳しい記事はまた別で書こうと思います。

簡単な経緯

なぜ編入したのか、最終的なゴール

最終的な目標は"1年で卒業すること"でした。
前の大学で留年していたので、"1年で"というのが両親と定めた約束でした。

良かった点

1年間どうだったか

総じて良かった。完全にオンラインで自分のペースで講義を進めることができました。
コロナもあったので基本的には自宅から受講していましたが、気分転換にカフェに行ったり、実家で受けたりもしていました。
一般の大学でもリモート講義になってきている中、そもそもの設計として"リモート前提"だったので講義にはとても満足のいくものでした。

必修なし、完全オンラインで卒業できる

必修の科目がなく、「これを落としたら卒業できない」という不安もありませんでした。
また、大手前大学通信制の特徴は、スクーリングがなくても卒業が可能であるという点です。
実際、僕もスクーリングの授業を取らずに卒業が確定しました。
地方や海外の学生の方でも安心して受講できるのがよかったです。

学費が安い

年間で40万円くらいなので、国公立大学の学費よりちょっと安いくらいです。
もし留年した場合でも+5万円で延長することができます

どんな講義を取ったのか

設置科目の一覧はこちらに載っていますが、参考までに僕が取得した講義の一部も載せておきます。

# 受講科目(一部)
- 物理学概論
- 化学概論
- 数学
- 統計入門
- 情報セキュリティー事例研究
- データベース論
- コンピュータと通信
- 生物学概論
- 宇宙科学

理系出身なので知識を活かせるように理系の科目を中心に受講しました。

講義内容に関して

正直、何かの専門性が深まるようなカリキュラムではないと思います。卒業研究も任意になっています。
あくまで教養止まり。
卒業後に取得できる学位は学士(学術)となっています。
でも、行く意味がないのか、と言うとそうではなく、大卒の資格取得のためには有効だと思います。
ただ、上記の科目を受講してみて今まで知らなかったことを知る機会、学ぶ機会になったと実感しています。

僕のようなドロップ・アウトした人の受け皿になってくれた

感謝しているのは、まさにこの点です。
僕のようなドロップ・アウトした人間でも大卒の資格を取得することができました。
4年次で編入できるところはほとんどないので、本当にありがたかったです。

悪かった点

悪かったというよりは個人的に悔しい、と思う点です。

専門性がない

講義の部分でも触れましたが、教養に近いので学位に専門性がないのが悔やまれます。(もちろんこれを理解した上で入学しているのですが。)

卒論、卒研ができなかった

大学時代に「卒論を書く」という行為を出来なかったのも悔しいです。カリキュラム上は可能なのですが、そこまでの時間的余裕がありませんでした。

学歴コンプレックス

いわゆる「Fラン大学」といわれるところなのかな、と思います。(主観) 自分の中で折り合いをつけているつもりですが、やはり頭の片隅には学歴コンプレックスを感じざるを得ません。 大卒はあくまで手段なのでこれから関係ないくらい努力していきたいと思います。

5年間通った物理学科を中退し, 通信制の大学へ編入しました.

アウトプットについて「自分の記録として残す」決めてから非常に書きやすくなったので書いていきます.

個人的だけど、24年の人生で最大の出来事でした.
5年間通った物理学科を中退して, 通信制の大学に4年次編入しました.

なぜ物理学科に入学したのか

大学受験

現役時代

大学には1年の浪人を経て入学をしています.
大学受験のときは, 理学部の地学系(九大-地球惑星科学科/鹿児島大学-地球環境科学科)を志望していました.
小さい頃から,天文学や宇宙が好きで大学では「隕石について勉強をしたい」と思っていたからです.
現役では前後期で鹿児島大学を受験し, 合格することはできませんでした.

浪人時代

浪人時代も,同じく前後期で鹿児島大学を受験し,不合格.
私立大学は,福岡大学-地球圏科学科,物理学科と所属していた大学に合格することができました.

なぜ物理学科に入学したのか

当時,僕が調べた限りでは私立大学で地学系の学科を設置しているところはほとんどなかたように記憶しています.
(都会に出たいと思っていたので, 地方の私立大学が候補に入らなかった)
当時の僕は,「大学院に進む」とも思っており, 「国公立がダメだったら物理学科に進学して大学院入試で地学系の研究室に行こう」 と考えていました.
福岡大学の地球圏科学科にも合格はしていましたが,当時は「福岡は出たい」と強く思っており進学しませんでした.

5年間の大学生活

入学当初の自分

入学当初はこんな感じでした,

  • 大人数でのコミュニケーションが苦手
  • 自分から話しかけにいけない

それまでの生活で人とのコミュニケーションを最低限しかしていなかったので突然学科に150人いる環境に飛び込んでとても苦労しました.

1年目

1年生は千葉の田舎にキャンパスがあり, そこで過ごしていました.
友達づくりに苦労したものの,大学に行って話す程度の友人はできました.
授業自体も高校の延長のようなものが多く,楽しく過ごしていました.

2年目前期

2年目からは都内のキャンパスに移動となり,徐々に専門的な科目も増えていきました.

2年後期~3年目

この1年~1年半,あまり大学に行けていませんでした.
理由はこんな感じでしょうか.

  • 友達ができない
  • 孤独感
  • 授業に対するモチベーションが湧かない

大学に行って軽く話す程度の友人はいましたが,その程度で友達と呼べないとか授業に関してわからないことがあっても聞けない,という感じで人間関係の構築にとても苦労しました,(高校の時の友達であり部活の同期が全員オタクで, 放課後常に一緒にいたので, そういった密な関係でないと友達とは言えないと自分で決めつけていました.)
授業に関しても休みがちになり,演習や実験, 情報系, 天文学など自分の興味のあるものにしか出ていませんでした.
それ以外のときは,バイトに行ったり,何もせずに一日が終わってしまうという日々を過ごしていました.
振り返ると,かなり精神的にマズい状況だったと思います.常に一人で過ごしていて,周りの誰にも相談していませんでした.
幸いカフェでのアルバイトは楽しいと感じていたので, バイトには行っていました.

4年目

所属していた大学では,学年は自動的に上がっていくシステムだったので4年目以降の学生は全員4年生という扱いになります. しかし,卒研着手(=研究室への配属)の条件を満たさないと卒業ができないため, 4年前期の成績が出た時点で 留年が確定しました(後期フル単でも単位が足りない)

5年目

足りない単位を取り返すために自分ではこれまで以上に努力をしたつもりでした. しかし,2単位たりず,このまま在籍した場合7年かかるという状況になりました.

中退・編入の決断

7年かけてまでそこの大学に固執することはないし,「中退」を検討し始めました.
そのまま中退することも,どこかに編入することも考えに考えました.
そして,「4年次で編入」という決断をしました.
理由を書くと長くなってしまうので, 割愛.

編入後の生活

以前の大学で取得していた単位をそのまま振替できたので,残りは30単位ほどです.

  • 6-8月ターム
  • 9-12月ターム
  • 1-3月ターム

に分かれていて,この3タームで残りの単位数を取れば卒業できる様になっています. 通信制の大学なので東進みたいな感じで授業を進めいる状況です.

さいごに

もし,この記事を読んでくれて, 同じように「大学に行けない」「つらい」と思っている人がいたらこう伝えたいと思います.
誰かに「助けて!」「困っている!」と相談してください

  • 親でも兄弟でもパートナーでもとにかく誰でもいいので電話で相談してください.話すだけで楽になるはずです.

もし,↑が厳しいのであれば,大学の相談窓口公的機関の窓口があるのでそこで相談してみてください.
どちらに相談しても,相談したことが外部に漏れることはないです.

  • こころの健康相談統一ダイヤル 0570-064-556